ホワイトハッカーの概要

ホワイトハッカーの概要

ホワイトハッカーとは何か、まずは基本的なことを知りましょう。近年増加しているサイバー攻撃からシステムやユーザーを守る非常に重要なポジションです。

善良なハッカー

善良なハッカー

ホワイトハッカーは「善良なハッカー」という意味です。多くの人は、ハッカーという言葉にネガティブなイメージを持っています。システムなどに不正に侵入して攻撃する者というイメージを持つ人がほとんどでしょう。しかし、ハッカーは本来「コンピューター関連において技術的な課題を解決する人」という意味を持ちます。そのため、本来悪意的な意味を持ち合わせていないものの、前述のようなイメージがあり定義を区別するのが難しいため、善良なハッカーをホワイトハッカーと呼ぶようになりました。

ブラックハッカー

ホワイトハッカーは善良なハッカーですが、一方で悪意を持ってサイバー攻撃をする者は「ブラックハッカー」と呼ばれています。善良なハッカーと区別するために「クラッカー」という名称が用いられた時期もありますが、そもそもハッカーという言葉にネガティブなイメージがあるので定着せず、代わりにブラックハッカーという名称が用いられています。

セキュリティエンジニアとの違い

ホワイトハッカーと近いのが、「セキュリティエンジニア」です。一般的に、技術的に特定の分野を極めたセキュリティエンジニアがホワイトハッカーと呼ばれることが多いようです。担っている役割は多少異なるものの、どちらもIT技術が普及した現代においては不可欠な存在といえます。

ホワイトハッカーが担う役割

ホワイトハッカーの主な役割は、サイバー攻撃からシステムやユーザーを守ることです。その対象は政府や企業など幅広く、巧妙化するサイバー攻撃による被害を防ぐために様々な対策を講じます。企業ではDXや働き方改革の導入が進み、ネットワーク上に情報資産を保管するケースが多くなりました。しかし、サイバー攻撃による情報漏えいがあった場合、企業は信頼を失い大きな損失を被ることになります。企業や組織はセキュリティ対策を強化しなければなりません。そこで活躍するのがホワイトハッカーです。
日常生活においても、インターネットを活用した取引や交通インフラの運用などが行われています。これによって利便性は格段に向上しましたが、それと同時にサイバー攻撃の対象も広がっています。事実、これまでに幾度もサイバー攻撃を受けており、被害は後を絶たない状況です。そのため、サイバー攻撃に関する深い知識を持ち合わせているホワイトハッカーの重要性は年々増しています。